ヒプノセラピーでは、一般的に、前世をみたり、自分のインナーチャイルドに会いに行ってインナーチャイルドの癒しを行ったりする手法がよく知られています。
また、未来の自分に会いに行って夢を叶えるヒントを受け取ったり、亡くなった方に会いに行ったりすることもできます。
このように、様々な潜在意識の心理的な旅ができるヒプノセラピーですが、その手法の可能性は無限大で、お悩み解消やカウンセリングに応用したり、セッションの中では自分の中から出てきたものやイメージから、それを今回見た意味をメッセージとして受け取り、府に落とすことによって、現実の変化を起こすことも可能です。
誰もが、本来の自分に繋がり、自分のやりたいことを躊躇なく自分自身の声に従って現実化していく、そのように願い止まないのです。
でも、その自分軸にぶれることなく立つことは、ハードルが高いように感じて、現実面での望む変化が容易く起こせないということも多くの人が持つ悩みでもあります。
私にも、繰り返し起こるネガティブなパターンがありました。
それは
、「人に対して、怒りの感情を抑え込んで、表現しずらい」
ということです。
100%怒らないのか?というと、それは不可能なことで、嫌な気分になったときは、さすがに怒ります!!
自分が正しいと思うことは、当然抗議して相手に伝えるのですが、それがぬるいのです。
「○○さんが行った○○は事実を確認したら誤っていましたよ。このままでは、他の方にも迷惑になるので改善してください」
というような、一見優等生的な模範解答みたいな伝え方になってしまいます。
結局相手の方は納得されるのですが、自分の気持ちがモヤモヤするのです。
本当はもっと、「あなたが間違っているから、こちらが迷惑なんですよ!」
とばすーんと言いたいのに、なんでこんなふうに不完全燃焼みたいになってしまうんだろう・・・
と謎のつっこみを自分自身に入れてイライラしてモヤモヤマックスです。
どこかで、自分は人に嫌われたくない、良い子でいたい、そんなふうに思っているんでしょうね。
今回は、私のこの怒りをストレートに表現できない、良い子でいたいというネガティブなパターンを解消することを意図して、ヒプノセラピーのセッションを受けました。
誘導されて、出てきたのは、意外な人物でした。
その人は職場の仲間ですが、私にとっては少し苦手なタイプの人です。
なぜ苦手なのかというと、、どんな時でも、喜怒哀楽がはっきりしていて表現がストレートで、歯に衣着せぬ物言いなのです。
それゆえ、あまり人から気を遣われ言われないような苦言も、躊躇なく私にも伝えてくることがあるから、「むかっとしたり、イライラしたり、自己否定されたようで落ち込んだり」
とにかく、この人は苦手だと、決め付けて若干距離を置く関係でもありました。
セラピストさんに、「その人との関わりの中で重要な場面に移動しましょう」
と促されて出てきたシーンはこれまた、意外な展開の場面でした。
10年前の休日出勤で一緒に仕事をしてしている一コマでした。
まだ、若かった彼女は、その日に急に「妊娠したかもしれないので、妊娠反応の検査をしたい」
と言い出しました。
職場は産婦人科の病院なので、容易く妊娠検査薬は手に入り検査も直ぐにできます。
その結果は陽性でした。
本当に望む妊娠だったので、2人で結果を見て大喜びしているシーンでした。
「おめでとう!!」
「ありがとう、嬉しい」
彼女も私も満面の笑みを浮かべています。
そうなんです。いまでこそ、苦手意識の方が彼女に対して強いのですが、以前は、全く逆で好印象の対象だったんですね。
なぜ重要なシーンとしてこの場面で、この人との関係を見たのでしょうか?と問われ自分自身に聞いてみました。
歯に衣着せぬ物言い、いつも自分自身の気持ちに正直な彼女は、今の私には表現できていない面を、目の前で見せてくれているんだ!
そしてこんなふうに自然に笑い合って感情を表現していた私自身がそこにはあったんだ!
笑いという喜びの感情だけでなく、
不満や怒りや、違っていることに対しても
素直に口や態度に出すことができる心の柔軟さを取り戻、し受け容れていくことを、彼女は教えてくれたんだと思いました。
「私は、もっと自由に気持ちを表現してもいいんだ」
ちょっと、行き過ぎた言い方であっても、それを聞いた人がどんな風に受け取るかは、その人によって違う。
物の見方は一方向からの答えではなく、見方を変えたり、光の当て方で、まぶしく見えたり、影になったりするものだから、、人の目を気にしなくても大丈夫なんだということに気づきました。
すると、あんなに苦手意識があった彼女が私の中で肯定的な光を放つ存在に感じられました。
そんな気づきがあったセッションには後日談がありました。
私自身の変化として、言葉を出す前に無意識に働いていた
「これを言ったらどのように思われるだろう」
という余計な思考がなくなり、シンプルに話ができるようになったこと、これはとても無理がなく楽で自由です。
特に人に気を使いすぎて躊躇していいずらかった頼み事が一呼吸置くことなく素直にできるようになりました。
そして、びっくりしたのは、その苦手意識をもっていた彼女が現実でも、全く苦手ではなく、自然体でコミュニケーションが取れる関係になったことです。
まさに、ミラクルチェンジです!!
それは、相手が変わったようにも見えるけれど、変わったのは相手ではなく私の気持ちが変化したことによるもののようです。
苦手だと決めつけていたことが、潜在意識にアクセスすることによって、見方や意味が変わると、現実面でも、相手との関係がするりと変化していきます。
何とかして改善したい!と力まなくても、一瞬でオートマチックに魔法がかかったかのように変わるのです。
まさに、ヒプノセラピーによる魔法、ミラクルチェンジですね!!
私が経験したこのような現実面での変化をヒプノセラピーで是非体験していただきたいと思います。