子供の頃に夢中で
読んだ本には
今世の魂の
ブループリントが隠れている
私が大好きだった本は
新美南吉さんの著書
ごんぎつね
私が大好きだった本は
新美南吉さんの著書
ごんぎつね
あらすじ
いたずら狐ごんは、村人兵十がせっかくとったウナギをにがしてしまう。ところがそれは、兵十が病気の母にと捕まえたものだった。
その母が間もなく亡くなったことを知ったごんは、罪滅ぼしに兵十に毎日栗やキノコを届けた。
それを知らない兵十はある日ごんが家に入っていくのを見かけ、またいたずらをしに来たと思って銃で撃ってしまう。
食材は神様のおかげだと考えている彼からしてみれば、ごんが恩返しをしているだなんて思いもしなかったために撃ってしまったのだ。
そして彼に「お前だったのか」と言われ、ごんは頷くのでした。
この本を読んで悲しくて
大泣きしたのを
覚えています
この本には、ごんが独りぼっちでお母さんと離れて暮らしていること、
兵十のお母さんが亡くなったこと、
そしてごんがなくなってしまうことと
死の描写が2回あり子供心には濃厚なテーマだった
ごんの死は悲劇で終わるが、
これは、二人のすれ違いが生んだ悲しい結末であり、
気持ちを正直に伝えることの大切さを
伝えたかったに違いない
魂のブループリントが子供の頃に夢中で読んだ本に隠されているとしたら
ごんぎつねから学んだことは、
死生観と
気持ちと行動と言葉を一致させること
命は永遠ではなく
必ず終わりがある。
それは、思いもよらない
エピソードで
幕が降りることもある
言葉を使う私たちは
お互いを分かり合うために声を持つ
テレパシーだけでは、すれ違うこともある
子供の頃からみんな自分の魂の羅針盤を持っている。
だから、
本を読んで泣けるんだ。
はかなくも美しい今の瞬間を精一杯生きること、
人と心から分かり合うことの大切さをごんぎつねが今の私に教えてくれた。